GENEALOGY GUIDE

葛西氏の系図を調べる方法

名字だけで結論を出さず、確認できる記録を一代ずつ積み重ねるための調査ガイドです。

最終更新:2026年7月25日編集:葛西記念財団編集部調査方針
最初に確認してください

現代に「葛西」姓を名乗ることだけで、歴史上の葛西氏との血縁・直系関係を証明することはできません。同じ名字が別の地域・時期・事情から生まれる例もあります。

STEP 1

自分から過去へ、一代ずつ確実につなぐ

調査は有名な武将や古い系図から始めるのではなく、自分、父母、祖父母、曾祖父母という順に、確認できる記録を積み重ねます。戸籍・除籍・改製原戸籍、墓碑、位牌、過去帳、家に残る書類などを組み合わせます。

STEP 2

系図は「証明」ではなく「調査対象」として読む

家伝の系図は重要な手がかりですが、作成年代、筆者、伝来経路、原本か写本かを確認する必要があります。後世に整えられた系図では、世代の省略、同名人物の混同、名門との接続が生じる場合があります。

STEP 3

寺院記録・地域史・土地の記録と照合する

菩提寺の過去帳、寺社縁起、村明細帳、土地台帳、自治体史、地域誌、古地図などは、家の移動や役職、土地との関係を確かめる材料になります。個人情報や寺院の規則に配慮し、閲覧許可を得て調査します。

STEP 4

同名・異字・読み方の違いを記録する

「葛西」の表記だけでなく、旧字体、通称、幼名、改名、地名の読みの変化を記録します。年代・所在地・家族関係が一致するかを確認し、名前だけで同一人物と判断しません。

STEP 5

史実・推定・家伝を三段階で分ける

確認できる公文書や同時代史料を「確認」、複数資料から合理的に考えられる内容を「推定」、家族や地域に伝わる話を「伝承」として分けて記録すると、後の再検討が容易になります。

調査記録に残す項目

  • 資料名・作成年代・所蔵者
  • 確認した日付と場所
  • 原本・写本・写真・聞き取りの区別
  • 人物の生没年、居住地、続柄
  • 不確かな点と別の可能性
  • 公開可否、個人情報、著作権
当財団による系譜認定について

葛西記念財団は、個人の家系が歴史上の葛西氏の直系・分家であると認定する機関ではありません。情報提供を受けた場合も、資料の性格を確認し、公開条件を相談した上で扱います。